乳房再建(脂肪注入)
乳がん術後の脂肪注入は、採取した自身の脂肪を使用して、摘出した乳房を再建する施術です。
全摘の方にも可能で、基本的に複数回の治療が必要で少しずつ乳房を大きくしていく治療です。
ご本人のお悩みやご希望を伺い、感覚も感触も自然な乳房を目指します。
※治療を受けた病院とのやり取りが必要になりますので、事前に必ず主治医(形成外科・乳腺科)の許可と診療情報提供書をご準備ください。
こんな方におすすめです
- 摘出したバストを取り戻したい方
- 変形した乳房を整えたい方
- 触りごごちの良いバストにしたい方
- インプラントに抵抗がある方
乳がん術後の脂肪注入の施術詳細
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乳がん術後の再建では、現在、エキスパンダー、インプラント、皮弁が保険適応になっています。脂肪注入は残念ながら2024年現在は保険適応となっていません。
乳がん術後のお胸は皮膚に余裕がなく、層も薄く、健側に比べて脂肪の定着が良くない傾向にあります。一度に大量の脂肪を注入することもできません。なので手術は複数回必要になります。一回ごとに脂肪を吸引し注入します。手術は1時間程度で終わり、術後の体への負担はそれほどありません。翌日からお仕事や家のことはできる場合がほとんどです。次の注入は3ヵ月程度の期間をあけていただきます。
放射線治療を行った場合は、血流が少なくなり皮膚も萎縮しているケースも多く、脂肪注入の適応とならない場合があります。
治療時間 | 60〜90分 |
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ダウンタイム | 2週間前後 |
副作用・リスク | 痛み・腫れ・内出血・しこり・色素沈着・感染症 |
料金表
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乳がん術後の脂肪注入(再建)
乳房再建(脂肪注入) 税込 ¥770,000 モニター価格 税込 ¥550,000
当院のこだわり
よくあるご質問
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Q施術によって乳がんの再発率を上げることはありますか?A
海外の研究でも明らかにされていますが、脂肪注入は乳がんの再発に影響しないことがわかっています。
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Q完全に乳房を再建するにはどのくらいかかりますか?A
完成までの回数や期間は患側と健側の状態に寄ります。健側が大きい場合にはそれだけ回数がかかりますし、患側の皮膚が硬く余裕がない場合には定着率が落ちますので回数は多くなる傾向にあります。手術と手術の間は3ヵ月程度あけていただきます。
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Q放射線治療後でも施術は可能ですか?A
放射線治療後でも脂肪注入による再建は不可能ではありません。ただし、放射線治療後は血流が少なく皮膚が硬く伸びづらい状態になるため、通常よりも定着率は下がってしまう傾向にあります。
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Qインプラントで再建した後でも脂肪注入は可能ですか?A
可能です。インプラントを残したまま脂肪注入をするのか、インプラントを取り出したいのかによってお話が変わりますので、カウンセリングの際にご要望をお聞かせください。
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Q術後の生活で気をつけることは何ですか?A
術後は注入した部位を圧迫しないこと、できるだけ安静にすることが特に大切です。そのため、圧迫するような下着の着用や重い物を持つ行為などは1ヶ月ほど控えていただきます。
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Q仕事は術後どのくらい休むべきですか?A
脂肪を取る量がそれほど多くないため、お休みが必要ない方も多いです。患部は強めの筋肉痛程度の事が多いです。
治療のながれ
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Step.01カウンセリング
当日、事務手続きと術前のカウンセリング、デザイン、撮影を行います(60分程度)
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Step.02手術開始
手術室に入室し麻酔で眠っていただき、手術開始です。(60~90分)
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Step.03手術終了
手術が終わるとすぐに目が覚めます。
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Step.04アフターケア
ゆっくりベッドのあるお部屋でお休みいただきます。(60分前後)
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Step.05帰宅
これまで3500件以上のお胸の脂肪注入を行ってきた経験をもとに、患者さんのお胸の状態に合わせてオーダーメイドの治療を行います。これまで大学病院・総合病院・がんセンターと協力して乳がん術後の脂肪注入を数多く行ってきました。血の通った温かい自然な乳房を目指します。