PAL System

PAL systemについて

PAL systemとは

アメリカでは脂肪吸引するドクターの実に10人中8人がこの機械を使用しているという、まさに脂肪吸引にとっては「使うのが常識」というような機械です。PALは”Power Assisted Liposuction”の略で、その特徴は吸引カニューレ(体内に挿入する管)が前後に細かく振動することで、「ムラなく均一に」「よりきれいに」「効率的に」脂肪を吸引することが可能なことです。
歯磨きに例えると、ベイザーは歯磨き粉でPALは電動歯ブラシに相当します。手で磨くよりも電動歯ブラシで磨く方が短時間できれいに磨けることを想像してもらうとわかりやすいでしょう。

当院では日本初導入となるアメリカmicroaire社の最新式PAL750を使用します。福田院長は、日本で唯一のmicroaire社公認のPAL指導ドクターです。ベイザーをかけることで脂肪が壊れてしまう事が知られていますが、PALで吸引した脂肪は細胞の生存率が高いことが分かっています。そこで、脂肪注入する手術では、

①まずPALで必要な量の脂肪を吸引
②引き締めが必要なところにはベイザーを追加

という工夫をすることで、”注入に必要な脂肪は生かしつつ、最大限の吸引効果を出す”ことを実現しています。

ベイザー(VASER)との違い

VASER LIPO 用途が違います。
・ベイザーは吸引前に吸引しやすくする
・PALは実際に脂肪吸引をおこなう
ものです。

ベイザーは脂肪吸引する前に、脂肪をバラバラにして吸引しやすくする機械です。ベイザーをかけた後に脂肪吸引をするのですが、これは古典的な手動での脂肪吸引する方法で時間もかかります。
PALは脂肪吸引をおこなう機械で、吸引カニューレが前後に細かく振動することで手動の吸引よりも「より均一に」「よりきれいに」「より効率的に」脂肪吸引することができます。

また、ベイザーでは細胞が壊れることがわかっていますが、PALで吸引した脂肪組織は細胞が壊れにくく細胞生存率が高いことが分かっています。豊胸やお顔などに注入する場合はベイザーをかけずにPALで吸引した脂肪を使用するのが最適ということです。

歯磨きで例えると、
ベイザー脂肪吸引:歯磨き粉+手で磨く歯ブラシ
ベイザー+PAL :歯磨き粉+優秀な電動歯ブラシ

ということになります。

アキーセルとの違い

Aquicell

同じくアキーセルもアメリカの機械で、PALと同じように吸引カニューレが細かく動くという機械です。
ただ海外ではほとんど使用している医師をみかけません。ある方向の力をかけると壊れやすいとか、振動数が小さく吸引効率がPALより劣るという話もありますが、最大の違いは、PALの方が圧倒的にカニューレの種類が多いということです。PALのカニューレには太さ、長さ、穴の形状・数、直線、曲がり等、何十種類もバリエーションがあります。

いいラインを作るには場所や組織に合わせた様々な道具が必要になります。優れた彫刻家はノミ一本でも上手な作品を作る能力がありますが、実際に一本で作り上げることはしません。道具を何本も使い分けることは細部までこだわるためには必要不可欠です。同じように、脂肪吸引でも施術者としてはこだわりたい部分です。